公認会計士を目指すにあたり、業務内容と試験の難易度
公認会計士を目指すということは、日本で最も難関な資格のひとつを志すということです。法律系であれば司法試験、理系であれば医師免許試験と同等とされる難関資格であるため、入念な準備が必要な資格試験といえます。
■公認会計士の仕事はどんなもの?
公認会計士といっても、多くの方は「なんとなく帳簿のお仕事をしている人」程度の認識しかないと思います。つまり、企業の会計担当者への財務諸表に関する指導だったり、個人事業主への税務の内容を超えたアドバイスなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、公認会計士の主な仕事は「会計監査」です。独占業務と呼ばれる「唯一その資格を持っている人だけに許された業務」が会計監査だからです。実は、帳簿を作成する業務よりも、その帳簿が法令に反していないかなどを公式に証明することが主な業務なのです。
会計業務に関しては自由業務とされているので、資格を持っていなくてもできます。当然ですが、「公認会計士」を名乗って業務を行うことも、公認会計士のみに許された特権です。また、公認会計士の資格を持っていると、税理士及び行政書士の業務は無試験で行なうことができます。
個人顧客にもお世話になりたい方や、税務関連の知識を前面に押し出して活動をしたい方は税理士の登録を、顧客の経営を総合的にサポートしたい方は行政機関への提出書類の作成を主な業務とする行政書士の登録をしておくとよいでしょう。こちらも当たり前の話になってしまいますが、登録をせずに税理士と行政書士の業務を行なうことはできませんので、ご留意ください。